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「食育講座 シリーズ5 栄養の基礎知識 3(全6回)」
ビタミンとミネラルと聞くと、体に良い栄養素というイメージがあります。確かに不足すると欠乏症が現れますが、過剰摂取すると過剰症がでるものもあります。
三大栄養素は、エネルギーになる、体の組織を作るというのが主な働きですが、ビタミンとミネラルは、からだの機能を正常に保つ、栄養素の働きを円滑にするなど体調を整える作用などがあります。
しかも、ごく微量で作用します。
■ビタミンの種類と働き
三大栄養素である炭水化物・脂質・たんぱく質は摂取量が多いことから、「多量栄養素」と呼ばれています。ビタミンは三大栄養素のようにからだの構成要素やエネルギー源にはならないものの、他の栄養素の働きを助け、からだの調子を整える働きがあります。その働きはごく微量で生命活動に不可欠なため「微量栄養素」と呼ばれています。
現在、私たちのからだに不可欠なビタミンは13種類あります。そして、この13種類は、「脂溶性ビタミン」と「水溶性ビタミン」に分類できます。
脂溶性ビタミンは水に溶けにくく、アルコールや油脂に溶ける性質があります。脂溶性のビタミンは日常生活の中では摂り過ぎることはありませんが、サプリメントなどで大量に摂取すると過剰症がでることがあるので注意が必要です。
水溶性ビタミンは、水に溶けやすいという性質を持っています。過剰に摂取しても、体内に蓄積されずに排泄されるので過剰症の心配はありませんが、毎日一定量を摂取する必要があります。
◇脂溶性ビタミン 4種類
ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK
◇水溶性ビタミン 9種類
ビタミンB群(ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、ビタミンB6、葉酸、ビタミンB12、ビオチン、パントテン酸)、ビタミンC
■ミネラルの種類と働き
ミネラルもビタミンと同じく「微量栄養素」です。微量ですが私たちの健康を維持するには欠かせない物質です。
私たちのからだの約95%は、酸素(O)、炭素(C)、水素(H)、窒素(N)の4元素で構成されています。残りの5%にあたるものを「ミネラル」と呼んでいます。ミネラルとは「鉱物」の意味で「無機質」とも呼ばれます。ビタミンは化合物ですが、ミネラルは鉱物として存在する単一の成分です。ですからすべて一つの元素記号で表されます。
自然界には100以上の元素がありますが、そのうち栄養素として不可欠なものは「必須ミネラル」と呼ばれ、現在つぎの16種類が知られています。( )内は元素記号
◇多量元素
カルシウム(Ca)、リン(P)、カリウム(K)、イオウ(S)、ナトリウム(Na)、塩素(Cl)、マグネシウム(Mg)
◇微量元素
鉄(Fe)、亜鉛(Zn)、銅(Cu)、ヨウ素(I)、セレン(Se)、マンガン(Mn)、モリブデン(Mo)、クロム(Cr)、コバルト(Co)
ミネラルの主な働きは、
1.からだの機能を調節する
味覚異常を防止(亜鉛)、心筋など筋肉の機能を正常に維持する(マグネシウム)、血圧を正常に保つ(カリウム、ナトリウム)
2.からだの構成成分になる
骨や歯の健康を促進(カルシウム、リン、マグネシウム)
貧血を防ぐ(鉄・銅)
ミネラルのとり過ぎは過剰症を引き起こし、不足すると欠乏症を引き起こすことがあります。
次回は「代謝のしくみ」について勉強します。
(牟田実の食育講座 No.37)
2007.10.23 06:51:40
| きゃりあ塾
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