福島県知事が、福島県産のコメの安全宣言を出しました。
今年の同県産米の放射性セシウムのが、国の基準値を下回ったことで、出荷が可能になりました。
にもかかわらず、農家の人のインタビュー記事をみると、安堵感よりも不安感の方が強いと答えている方が多く見受けられました。
安全宣言が出たことで、ひとまず安心かと思いきや、そうでもないようです。
もし、出荷停止となれば県が買い上げるなどの措置が取られます。しかし、出荷可能ということは、リスクと責任はそのまま農家が負うことになります。
つまり、売れなければそのつけは農家に回るということです。
福島県産が安全宣言を出したといっても、国の基準値1キログラム当たり500ベクレル以下であったということであり、放射性物質がゼロというわけではありません。
小さなお子さんなどを抱える消費者は、福島県産を買うことで応援したいという気持は持っていても、やはり考えてしまうのではないでしょうか。
結局のところは、良質米であっても、業務用などにまわり、価格が取れないということが予想されます。
安全宣言をだしました。 しかし、そうは言われても・・・
原子力発電は、これまで私たちに、豊かな生活をサポートしてくれたことは確かに認めます。
しかし、ひとたび何かあれば取り返しのつかない事態が起きることを今回知らされました。
原発を稼働させないと、電力が安定せずに、製造業は影響を受ける、コストも高くなり製造拠点が海外に移る、その結果、失業が増える、景気が悪くなるといったことが言われます。
これからの未来を考えたら、やはり「脱原発」でしょう。