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今回は「心の診療所」についてお話します。
この「心の診療所」とは、「抑うつ」や「ストレス」などで不調を感じ訪れるクリニックのことではありません。実は居酒屋チェーンのことです。大阪に本社のある「マルシェ株式会社」の経営理念がこの「心の診療所」です。
同社の常務取締役竹内浩徳さんにお話を伺いました。
マルシェ株式会社は、「酔虎伝」、「八剣伝」、「居心伝」といったブランドの居酒屋、レストランを経営する会社で、現在全国で769店舗を運営しています。
マルシェの創業者である谷垣庄太郎氏が昭和30年初頭、大阪で小さなたち飲み屋酒場営業していた頃、店に来るその日暮らしをしていた青年たちを叱咤激励し社会復帰をさせました。
そこから「居酒屋は、お客様同士が会話を通して心を癒す場所であると同時に、その経営者はお客様の心を癒すことのできる医者たりえる」と考え、居酒屋は「心の診療所」であるという経営理念が生まれたそうです。
人と人との絆をつなぐこの「心の診療所」の一環としてマイ箸運動の話を聞いてきました。もともとは、環境問題への取り組みや、安全安心への取り組みの中で出てきた企画とのことです。
わが国においては年間250億膳もの割り箸が使い捨てられているとのことから、同社では、平成17年4月に割り箸廃止を宣言し、平成18年2月に全店で割り箸を廃止したそうです。
そして、各店でお客様にマイ箸持参を応援する意味で、マイ箸ポイントカードを実施しマイ箸運動を本格的にスタートしたたとのことです。この運動に対して、あの「もったいない」で有名なワンがリマータイさんからの応援メッセージも寄せられたとのこと。
店舗によっては、お客様の箸をボトルキープではありませんが、店舗で預かるというところもあり、結果として箸のオーナー(?)の来店頻度があがったことによる売り上げ増が見られた(前年同月比120から130%アップ)との話もありました。
確かに、マイ箸をキープしておいてくれることで、店のスタッフはお客様の名前を覚える、お客様も自分の居場所を感じるのか、他の居酒屋よりもこの店舗に来る回数が増えるというシナジー効果があるのかもしれません。
マイ箸を持つことで、食に対する意識は変わると思います。箸にこだわることでおいしさにもこだわることができますし、なによりも食に対する関心が高まるのではないでしょうか。
まさに食育活動ですね。
私も、これからマイ箸を持ち歩くことにしようと思います。まずは、お気に入りの箸と箸入れ(箸箱)を仕入れに行くことにします。
2006.11.08 09:36:45
| 食彩人
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