九州電力のやらせメール事件は、連日大きく報道されています。
一般市民からは、「怒りでいっぱい」「許せない」といった、当然(?)の反応がニュースなどで紹介されています。
私の印象。今回かかわった九州電力の幹部の人々はなんと「おバカ」なのか。あまりに稚拙でかつその無能さに驚きを感じました。
長年競争もなく、既得権で生きてきた会社にいると、こうなってしまうもんなんだと感じた次第です。
この手の「やらせ」は、「まずい」と、関係者が感じていなかったとしたら、これは言語道断。
コンプライアンスが叫ばれる中で、とんでもないことです。
しかし、九州電力はそこまで「おおバカ(「お」が一個多い)」ではないと思います。
「まずい」だろうなと思いながらも、「上から言われたことだし、原発再開のためにはなんとかしないと」と多少のジレンマを感じながらメールを配信したと考えられます。
そもそも、やばいと感じていたら、証拠が残るメールで出すことはありえない。。
人間誰でも、「ちょっとまずいかも。でもやらなければならない」となれば、記録が残らない口頭でしょう。
あとで発覚して
「そういう指示をだしたんですか?」と聞かれても「一切ありません」とつっぱねるのが定石
別に完全犯罪をめざせということではないので、誤解のないように。
今回、子会社や関係者にメールを送りつける。
その内容をどんなに秘密にしても、人数に比例して、外部に漏れる可能性は高くなるということぐらい誰でもわかるはずです。
さらに、メールそのものを見ると「よく書けています」
新入社員の社内文書の書き方の教材にしたいぐらいです。
これも、誰かが書いた原稿を、だれかがちゃんと添削したんだろうなと思われるくらい”すばらしい(?)”依頼文章でした。
極めつけは、記者会見での社長のコメント。
「会社を思う気持ちが強く表れ、こういう行動に出たのでしょう」
九州電力に入社するにはなかなか大変というのを聞いたことがあります。
せっかく成績優秀者が入社しても、長年いるとこの人たちのように「おバカ」になってしまうんですね。
あまりの「おバカ」に開いた口がふさがりません。