年末になると日本箸道協会のメンバーとそばツアー(食べ歩き)にいきます。昨年は神田界隈のお蕎麦屋さん、今回は麻布十番の更科堀井に行きました。
麻布十番は楽しいお店が目白押しです。今回は、更科堀井に行く途中で何軒が道草しながら、堀井のそばをいただきにいきました。
途中のパン屋さんですごく懐かしいものを見つけました。
その懐かしいものとは「シベリアカステラ」(写真1)です。 カステラの間に餡がサンドイッチされています。しかもこの餡はあんぱんの餡というよりも羊羹の餡に近い。
これをみて、みんなで「何か外国の名前ついてたよね」と話していました。しかし、「シベリア」というのが出てきませんでした。
ポップに「シベリアカステラ」とあったので、それをみて「シベリア」だったとわかりました。
お店の人に聞くと、「アラスカください」という方もいるそうです。このカステラは凍土、餡は黒土、そして凍土を表しているとか。また雪原にシベリア鉄道のイメージとも教えてくれました。
きっと戦後ソ連に抑留された人がこのシベリアカステラを作ったのではないかとの話を聞き、何か懐かしさ以上のものを感じました。
(写真1)
麻布十番というと「永坂更科布屋太兵衛」が有名です。(写真2)
(写真2)
更科堀井はもともとはこの布屋太兵衛がルーツで明治に入り屋号から名字に変更する時「堀井太兵衛」となり、更科堀井となったそうです。
更科堀井に行くまでには、豆菓子で有名は豆源(写真3)やおよげたいやきくんのモデルとなった鯛焼きの浪花家総本家があります(写真4)
(写真3 豆源)
(写真4 浪花家総本家)
更科そばは透明感があるところが魅力ですね。さすがに、そばつゆとそばの相性がいい。
(せいとろ更科そば)
おいしいそばをいただくと、日本人に生まれてよかったと感じます。
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