「裏白椎茸」というと椎茸の裏側に、白身魚のすりみや、鶏のひき肉、海老のすり身などをつけて蒸したり焼いたりという料理です。
今回、箸道会食術で講座の中でいただいた「睦月(一月)の献立」では、お椀の中に「裏白椎茸」がありました。おいしかった。しかし、これは単に椎茸を裏返してあるだけ。
料理長によると1月だからあえて椎茸を裏にして盛り付けたとか・・・
今回の講座でいただいた会席料理のお椀は、
揚げ蓮根餅、軸菜(じくな)、紅白梅花、裏白椎茸、松葉柚子というものでした。
椎茸をみると裏にして白い面が見えるように盛り付けています。(写真)
(左手前が裏白椎茸)
これは正月(一月)だから。
もともと「裏白」とは、シダの一種で、正月の縁起物としてしめ飾りにつけたり、鏡餅の下敷きなどに使われます。
そこで、椎茸もこの「裏白」にかけて、正月だから裏に盛り付けるということのようです。「粋」ですね。
因みに前菜に「早堀り竹の子土佐煮」、「河豚の煮こごり」、「丹波の黒豆蜜煮松葉ぐし」などがありました。
それぞれ、旬の走り(これから美味しい季節を迎える)、旬の盛り(今が旬)、そして旬の名残り(おせち料理のシーズンはもう終わり)
(左手前 「河豚の煮こごり」、右手前「丹波の黒豆密煮松葉ぐし」、その後ろ「慈姑(くわい)カステラ仕立て」の上に乗っているのが「早堀り竹の子土佐煮」ちなみに右上にある葉は、柚子の葉です)
日本料理の奥深さと気品を感じました。
次回の箸道会食術は 2月14日(土)12:30から15:30 料亭銀座朝川で開催されます。
講座テーマ:できるビジネスマン・素敵な大人をめざす 「粋」とは何か
講座料理:バレンタインと如月の会席
お問合せはこちらまでメールで(担当:佐藤)