戻りカツオのシーズンとなりました。
八戸(青森県)で、先週「日帰りサンマ」というのをいただきました。おいしかった。
ところで、「日帰りサンマ」とはどういうものでしょうか?
食べてみたらサンマ(秋刀魚)でした。
塩焼きでも刺身でもおいしくいただけました。
「日帰りサンマ」とは「戻りカツオ」のようなものなのでしょうか?
カツオは一年に二度旬があるといわれています。
一度目は、春の「初ガツオ」。
そして、黒潮に乗って北をめざしたカツオは、北海道から三陸沖に達すると今度は南下を始めます。黒潮と親潮がぶつかるところに豊富にある餌を食べて南下をはじめるので、丸々と太って脂が乗っています。これを「戻りカツオ」といいます。
ではいったい八戸でいただいた「日帰りサンマ」とは、どういうものなのでしょうか?
ヒントは日本語そのものにありました。日本語では、主語を省いて言うことが一般的です。
今回も、「日帰り」の主語が誰かがわかると答えがわかります。
「日帰りサンマ」というと、「サンマ」が日帰りと考えましたが、実はこの主語は「漁師さんあるいは漁船」が主語でした。
つまり、漁師さんが朝港を出てサンマを獲ってその日のうちにもどってくる「日帰り」でした。
「日帰りサンマ」とは新鮮という代名詞でもありました。
刺身は、ちょっと生臭い感じがしますが、サンマの肝で作ったミソダレでいただきました。これが絶品でした。
因みに、一泊二日のサンマは「沖止めサンマ」というそうです。
当然「沖止め」よりも「日帰り」の方が新鮮であることは間違いありません。