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倉敷市の山本麗子です。今回は、兵庫県を中心にした、瀬戸内の春の風物詩
の魚を紹介します。
毎年、3月になると、春の訪れを告げる小魚「いかなご」が店頭に並びます。
(写真1・2)いかなごは天気の良い日なら、その日の朝に獲れた、鮮度のよいものが昼頃店頭に入ります。それを狙って昼頃に多くのお客様が買い物に来られます。ちなみに1キロ1,000円?1500円までが相場です。今年は雪が多かったので、解禁が少し遅れていました。
(写真1)
(写真2)
このいかなごは「釘煮」といわれる佃煮にします。つくり方は簡単、水洗いしたいかなごを、しょうゆ、みりん、水あめ、生姜などで煮るだけです。関西地区では「釘煮のたれ」(写真3)も販売されています。
(写真3)
こちらはいかなご1キロに対して、ボトル1本使用です。そして、箸などを使わずに汁気がなくなるまで煮て、ざるに広げて、手早く冷ますと、釘のような佃煮が完成します。(写真4)
(写真4)
これが春の風物詩「いかなご釘煮」です。全国的には兵庫県がもっとも有名ですが、関西?岡山のあたりでは夕方になると、いかなごを煮るしょうゆの匂いがします。この時期では「もういかなご炊いた?」が時候の挨拶としてもよく使われます。
ところで、いかなごは通常キロ単位で販売されます。同じ人が毎日何キロも買っていくことも珍しくありません。1キロ炊けばかなりの量になりますが、近所におすそ分けしたり、遠方の親戚に送ったりするそうです。(郵便局でも発送できます。)釘煮を作るのが楽しいので、作った後の事はあまり考えない、という人も多いです。
しかし、いかなごの成長は早く、釘煮作りが出来る期間は僅かです。店頭でも、日に日にいかなごの成長がわかります。なお、広島県より西の地区ではいかなご釘煮はほとんど知られていません
ちなみに、私自身は今年釘煮を作ったかというと? 仕事が終わる頃にはいかなごは絶対残っていないので、実は買ったこともありません。
<食ライフクリエイター 山本麗子>
2008.03.14 08:41:11
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