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こんにちは。 森実恵理(もりざねえり)と申します。
学生の食意識食行動レポート「おいしさの崩壊」を読ませていただきました。
このレポートを通して、自分と同世代の方達が食事に関して、どう思っているのかを知ることができた気がします。
私は短大に在学中、栄養科だったのですが、栄養学を勉強している学生でさえも、朝食を抜く人やお昼に菓子パンやカップ麺を食べている方が多かったです。
今回のアンケートの統計にも出ていましたが、朝食の必要性や栄養のバランスの大切さを頭では理解しているのですが、それがなかなか行動に結びついていないという感じでした。
「優先順位」が後回しにされやすいという要因のひとつには、なんらかの体の変調がすぐには現れないということではないかと思います。
睡眠は不足すると、眠気や体のだるさ、頭痛といった症状が、目覚めたその日に現れることが多いのですが、偏食はその日の内には現れません。
もちろん、朝食を抜くことによって空腹感や無気力感、仕事の能率の悪さを感じることがあると思いますが、やはり、睡眠不足ほど顕著に現れないと思われます。
人は、目に見えない変化より目に見える変化を重要視するところがあります。
学生のアンケートで最も不足していると思われる栄養素がビタミンだったのも、口内炎や吹出物など目に見えるものがあったためではないでしょうか。
多くの方が栄養不足・過多による、貧血や骨粗鬆症、痛風などの症状が現れてから、初めて食の大切さを痛感すると思います。本来は、そうなる前に気づくことが大切ですが、自分自身や身近な人が経験したこともないことを、理解させるというのは中々難しいことです。
しかし、そういった食に対する知識を学ぶ機会があれば、考えを改めるきっかけにはなると思います。
実際に、栄養科の授業で自分達の食生活を調べる機会があり、自分達が普段、どれだけ偏食をしているかを知ってからは、コンビニで昼食を済ます子でもパンだけおにぎりだけではなく、サラダやヨーグルトを買ったりするようになっていました。
今回の調査では、朝食の有無や昼食の状況、食事についての項目がありましたが、一日の食事の回数や前日の食事の内容などの項目があれば、食事の状況がよりわかるのではないかと思います。
また、「自分の体型についてどう感じていますか?」という質問のあとに、ダイエットをしているかどうかの項目と、どのようなダイエット方法(食事制限、運動等)かをきく項目があると、よりダイエットの関心の強さや痩せ願望の度合いがわかりやすくなると思います。
このレポートでは、学生を対象にしていましたが、多くの人がこの様な状況下にいると考えられます。
今は昔より生活も豊かになり、好きな食物をいつでも手軽に選べることができます。色々な食べ物が我々の生活に溢れています。
しかし、その便利さが、かえって多くの人に本来の食事のあり方というものを遠ざけてしまい、食生活に様々な弊害を生じさせているのかもしれません。
食べるという行為は毎日繰り返している当たり前のなことです。 逆に当たり前なことだからこそ、その重要性に目を見落としがちになってしまうのだと思います。
私も、もう少しだけ寝ていたいので朝食は手を抜いてしまいがちになってしまいます。しかし、食の大切さについて今一度考えて、自分のライフスタイルを見直そうと思います。
<食ライフ・クリエイター 森実恵理>
2007.04.16 21:56:20
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