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倉敷の山本麗子です。
倉敷市に転勤してちょうど3年目に入りました。
春になると岡山ではどこのスーパーでも大きなさわら(鰆)が店頭に並びます。
いまでは岡山=さわらの認知度は高くなっています。
でも、3年前まで隣の広島県で鮮魚課に勤務していた私も、さわらを主に鮮度が求められる寿司にするとは知りませんでした。
岡山で実際に見て疑問に思ったことが2つ。
サバ科で鮮度劣化が早いさわらがなぜ(鮮度が)良い状態で岡山県に集まるのか(国内のさわらのほとんどは岡山県で消費されているのです)。
もう一つは、さわらの産地は長崎県、中国、韓国がほとんどで、瀬戸内ものは限られた時期・量しか出回ってこないということです。
その翌年イベントで‘さわら大使”をお招きした際にいろいろ調べたところ、これら2点の疑問の謎が解けました。
そこには瀬戸大橋着工後減少した郷土のさわらを守るためのまさに郷土愛のなせる業がありました。 比較的小さい魚は、普通収穫量で一定の比率で価格が決められ、買い取られるのが普通ですが、岡山市場では鮮度に応じてさわら1本ごとに売価をつける方式にすることを全国の産地にまわって説得しました。
その結果、氷でしっかり〆た鮮度のよいさわらを優先的に岡山に集めることに成功したのだそうです。
海外からも同様に集まってくるようになったそうです。
4月になるともうひとつ思うのは最初に影響を受けた上司のことです。
その人はいつも「(自分は)仕事が大好き」という雰囲気をその目から発していました。
その上司から教わったことは仕事はまず自分のためにある。そして、願望を達成するには人のために仕事をするということです。
(私は)常にこういう社員でありたい。
まだ目が輝いている新入社員をみるとそう思うのです。
<食ライフ・クリエイター 山本 麗子>
<おまけ>
勤務地の瀬戸内は魚の宝庫、岡山の鰆、ままかりもそうですが、以前の勤務地の広島県も、三次のわに(鮫)、竹原の金魚、大竹の阿多田小いわし、福山のねぶと、と転勤するたびに特有の食文化に
驚かされました。(同じ県内でもほとんど知られていない)
ところで瀬戸内は小魚の宝庫ですが、大きな魚や烏賊があまりありません。
さわらのように刺身になるするめいかを販売したいです。
2007.04.06 07:55:02
| 食彩人
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