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容器が私たちのライフスタイルも変えます。この容器とは、総菜や弁当などといった食品容器のことです。
容器メーカーのトップ東罐興業株式会社冨士岡隆義様に最新容器事情をお聞きしました。
まさに、容器が私たちのライフスタイルを変えていきます。
東洋製罐グループの東罐興業は、食品容器のトップ企業です。コンビニエンスストアで定番となった冷やし中華やうどん・そばなどどんぶり型の容器を開発するなど、いつも時代の最先端の容器を製造開発している企業です。
実は、容器は食品を入れる道具というだけでなく、様々な機能があります。埃や雑菌などから食品を守る。とくに、マヨネーズの容器のようなものは、ガスバリアといって酸素を通さないので、酸化を防止し日持ちや味を守る働きもあるそうです。軽くて輸送性がある。食品の特性に合わせた機能性がある。食器としてテーブルコーディネートができるといったものです。
これまで容器というと、プラスチック製のコンビニ弁当やスーパーの惣菜パックというイメージで、おいしさというより機能性重視という感じでした。ここ数年プラスチック製か紙製の容器に変わりつつあるとのことです。紙の容器は、水に弱い、紙粉が入る、コストが高いといった課題がありました。
しかし、
?消費者の環境問題に対する意識が高まった
プラスチックは枯渇資源であるが、紙は再生資源であること
多くの自治体ではゴミの回収が「燃えるゴミ」が週2日、「燃えないゴミ」が週1日の回収なので、燃えないゴミの量が増えるため燃えるゴミで出せるのは便利です。
?容器もまさに軽薄短小が求められ、紙はそれに答えることができる
?個食や孤食への対応
小さな容器の要望が増えた。
(そういえば大手スーパーD社で販売されている惣菜は、いまだに大きめの容器が中心で消費者の動きに対応できていません)
?おいしさや高級感がアップ
紙はプリントも可能なために食品に合わせた工夫ができる。また容器をそのまま食器として使用できる。 プラスチックに比べるとおいしさの印象がアップする。容器に合わせ、商品の中身も高級化することで、グレードの高い商品提供できるようになった。
?容器のまま調理が可能
グラタンなど紙容器にいれたまま、電子レンジやオーブンで加熱できる。
ただし紙製の場合、製造過程の問題で長方形(角のあるもの)ができないということがあります。長方形の方が陳列する際に無駄なスペースがなくなるというイメージがありますが、実際には、そのようにびっしりと陳列することはなくデメリットまではならないとのことです。
容器から見る最近の食ライフの傾向として、
?外食や中食の傾向は今後一層ますます進んでいきます。
?個食や孤食による小パッケージの惣菜がふえている
?惣菜もポテトサラダやマカロニサラダといった練り系のサラダからカット野菜中心のサラダへ変わりつつある
?さらにそのカットサラダも具だくさんサラダとして、副食から主食の位置に移行していく
?スーパーマーケットも長時間営業、24時間営業となっていくことで、弁当や惣菜もコンビニからスーパーマーケットに舞台が変わっていく
?スーパーマーケットもバックヤードで製造することから製造した物を仕入れるというコンビニ形式が増えていく
まさにライフスタイルの変化が容器を変え、容器の変化がライフスタイルを変えます。
2007.02.16 07:06:27
| 食彩人
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