兄弟がいます。お母さんが、お兄ちゃんをほめています。
「お兄ちゃんは、勉強もスポーツも両方得意だね」
それを聞いていた弟は、「はいはい、どうせ僕は勉強もスポーツも苦手です」
*過去のブログをご覧になるには、左上の<食ビジネス・プロジェクト>の中の<ファシリテーション>をクリックしてください。
相手に直接に言わなくても、暗黙の内に相手にそう思わせてします。
もしかすると、お母さんは、弟にそんな感情をもっておらず、単純に兄をほめただけかもしれません。
しかし、それを聞いた相手は自分がけなされていると感じる。
心理用語では「暗黙の強化」といいます。
コミュニケーションの研修などで、「注意するとき叱るときは1:1で、ほめる時はみんなの前で」ということを聞いたことがあると思います。
みんなの前でほめると、この暗黙の強化になってしまう可能性があります。
「A君は、今期営業成績トップで素晴らし働きをした」とみんなの前で上司がほめると、
それを聞いていたB氏は、
「どうせ俺は給料泥棒ですよ」とか、
「A氏の成績は、我々が手伝ったからなのに。我々のことを忘れられている」
というような不満や不平が出る可能性があります。
気をつけましょうね。