最近よく見かけるのが、スーツなどで1着買うと2着目は半額になるというもの。
靴でもありますね。1足買うと2足目は半額になる。
2着目半額と言われると2着目を買わないと損するような気になるのはどうしてなんでしょう?
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全員が全員、損した気になるとは限りません。しかし、2着目を買おうかどうか迷う人も多くいらっしゃると思います。
実際に2着目を買わなくても損はしていないのですが。
確かに2着買って1着当たりの平均金額で計算すれば、1着のみで買った方が高いのは確か。
しかし、1着当たり安くなっても、合計では高くなります。
たとえば1着1万円とします。そして2着目は5,000円。合計支払金額は15,000円。 1着当たりの平均単価は7,500円。1着のみであれば1万円。
そうなると、2着目を買わないと損する気がする。
これは、1着買うことによって、2着目を半額で買うことができる権利を得たと心理的に解釈します。
そしてその権利を行使するのが2着目を買うこと。この権利を行使しないのが1着のみ。
ただし、この権利は限定されたものです。「1着目を買ったお客様のみ」という「限定」
この「限定」は「本日限り、おひとり様2点限り、先着5名様のみ、東京限定など」と同じ効果をもたらします。
1着しか買わない場合は、単価が1万円なので支払金額は1万円。2着目も買うと15,000円。
予算と目的を自分の中ではっきりさせておきましょう。
それは、知らないうちに安いと思って、予算オーバーしてしまう結果とならないように。