2015年9月28日付の日本経済新聞に面白いコラムがありました。
企業面の「経営の視点」というコラム。
タイトルが
解体論より「買いたい論」を
というものでした。
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今回のコラム「経営の視点」は、GMSと呼ばれる大型スーパーマーケットに関することでした。
このGMSとは(General Merchandising Store)、食料品はじめ、衣料品など日用に利用する商品を総合的に販売している大型の店舗のこと。
このコラムによると、GMSに行っても「買うものがない」。つまり、GMSのうち「M」の品ぞろえが問題と指摘しています。
私もときどき勉強を兼ねて近所のGMSに行きます。大きなエリアにたくさんの商品が並んでいる。陳列もわかりやすくPOPも工夫を凝らしている。
しかし、商品はたくさんあるのに「買いたいもの」がない。商品を見ていても楽しさがない。そんな印象を持ちます。
これは、私だけでなく多くの人が感じているようです。それは、数字にも表れています。
「イトーヨーカ堂は全国で展開する181店の2割にあたる40店の閉鎖を決めた。中略 16年2月期中に数店を閉鎖。20年2月期まで毎年10店前後のペースで閉めていく」(週刊ダイヤモンド10月3日号)
ロフトや東急ハンズ、ユニクロやビックカメラに行くと、予定外のものを買ってしまう(買わせる仕掛けに見事に引っかかる)。
近所の食品専門のスーパーでも、ついつい食べてみたくなって買い物かごに思わず入れてしまうこともあります。
解体論の前に「買いたい論」
なかなか上手なネーミングです。