川内原発が再稼働しました。
これを報じる新聞記事を見ると報道の姿勢が180度違います。
新聞は読み比べてみるとこんなにまで違うのかと感じます。
今回は、朝日新聞と読売新聞を比べてみました。
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2015年8月12日朝刊 読売新聞(左)と朝日新聞(右)の社説
新聞社の基本的スタンスが出ている社説を比べてみます。
朝日新聞「川内をひな型にするな」
読売新聞「電力安定供給へ重要な一歩だ」
朝日新聞では、今回の再稼働決定は問題が多いと指摘しています。これをもとに次々と再稼働していくことを危惧しています。
一方読売新聞では、ようやく再稼働に語義つけたことを評価。厳しくなった規制基準によって安全性は確保された。火力発電にたよることは、エネルギー安全保障の観点で問題が多いとしています。
両紙とも「問題が多い」というような表現で指摘していますが、内容が全く違います。
その他の記事でも朝日新聞では「福島の検証が行われていない中での再稼働は問題あり」
読売新聞では「福島を教訓に安全対策(がなされた)」という書き方をしています。
さて、どちらが正しいのでしょう。それは、読み手の判断です。新聞に書かれていないことをいかに読み取るかそこが大事ですね。