最近近所にいつも行列ができているパン屋さんができました。
以前、大手の焼き立てパンのチェーン店の新業務開拓の支援をしたことがあります。
パン屋さんは朝が早い。10時の開店でも5時ごろから準備をしています。
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開店時には、ある程度の品ぞろえがないといけません。
最低でも20種類ぐらいは店頭に並んでいないと、お客さんが魅力を感じません。
想像してみてください。10時の開店にいったら、メロンパンとアンパンしかまだお店になかった。
魅力ないですよね。
そこで、早朝から準備をします。パートさんも多く雇い、しかも早朝なので時給も高い。
なかなか構造的に利益がでにくいというのをこれまで何度も見てきました。
近所に新しいお店ができました。間口は一間くらいしかない小さなお店。ショーケースもありません。
しかも夫婦二人だけでやっている。
実はこのパン屋さん、食パン専門店で、販売しているパンの種類は普通の食パンとブドウパンの2種類だけです。
焼き上がりの時間だけ店の外に掲示してあります。
その時間前になるとみんな並んで買いにくる。
,食パンしか扱っていないので、何となく専門的でおいしそう。
そんなイメージがひろがったのでしょう。
買いに行くと、ショーケースはありませんが、奥から持ってきてくれる。
商品を特化することでコストが大幅に下げられます。
今では、ブドウパンは一週間待ち(予約のみ)の大盛況。
なるほど。こういう手があったんですね。