「最近もの忘れが多くて」
確かに、なかなか単語が出てこない、人の名前が出てこない。
以前に読んだ本を、また本屋さんで買ってしまう。
もの忘れは「良くないこと」と思っていましたが、英文学者の外山滋比古先生によると、どんどん忘れていいそうです。 よかった。 忘れていいと言われると安心します。
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食物と知識は同じような働きをします。
食物の働きにはいろいろあります。
生物学的に考えると、栄養素によって、体を成長させたり、健康を維持したり、病気を防ぐ、エネルギーになるなどの働きがあります。
これらの働きをするためには、いろいろな食物の栄養素が体内で化学反応を起こし、相互に作用することが必要です。
決して一つの栄養素だけで作用しません。
逆に、偏った栄養を摂りすぎるとそれが脂肪になりメタボを引き起こす可能性があります。
また、不要なものを排泄しないと新しいものが摂取できません。
知識もこの食物と同じ働きをします。 精神的な成長や、思考力の向上、やる気増進などの作用があります。
さまざまな情報(栄養素に中ります)が体内に入って化学反応を起こし、認識や行動や思考につながります。 ただし我々は、体内に取り込んだ知識はため込まないといけないと思っている。
食物と同じように不要なものや過剰なものは排泄しないと、知識の便秘状態になってしまいます。
というわけで「もの忘れはとても大切」という結論でした。