厚生労働省から11月7日につぎのような発表がありました。
それは、「2011年3月に大学を卒業した人のうち入社3年以内に離職した人は32.4%であった」というもの。これは、前年比1.4%増とのこと。
リーマンショックを受けて希望通りの就職出来なかった人が多く、近年の景気回復で転職しやすくなったためと分析していると新聞に記載がありましたが、これは大いに???です。
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果たして、景気回復で転職環境が好転したからでしょうか?
そもそも、2011年に入社して2014年で勤務状態をみていますが、転職した人がやはり短期間に再転職している可能性もあります。この数字は出ていません。
企業は、即戦力を求めます。即戦力とはすぐに結果を出せること。
以前のように、企業内で人をじっくり育てていくという風土はなくなりました。
大学を出たばかりの人たちに、即戦力としての期待とプレッシャーが強くなっているのではと考えます。
ブラック企業が最近良く話題に上ります。
長時間労働を強いる。結果を求めたパワハラ。
そんな環境下でまさに3人に一人が3年以内に辞めてしまう。
これが、32.4%が示す実体ではないかと考えますが。