北朝鮮の金正日死去のニュースの陰になってしまいましたが、WTO(世界貿易機関)の閣僚会合が12月17日閉幕しました。多角的貿易交渉いわゆるドーハ・ラウンドです。
結局、自由貿易のルール作りはできずに、とうとう交渉も停止状態になってしまいました。
もともとモノやサービスを自由に売り買いできる市場を世界に広げていくことで、世界経済が拡大し、先進国も開発途上国もともに豊かになるという目的で、自由貿易を目指したものでした。
各国は総論賛成。しかし、各論になるとどうしても譲れないというのが出てくる。日本も、農業に関しては国際競争力に不安があり、ハードルを高くしていました。
結局、話はまとまらず、自由貿易の討議も停止ということになりました。
今後は、FTAや今話題になっているTPPなど、できるところだけでやっていこうというブロック化の方向へ行くことが予想されます。
そこで、リードできる国がブロック化(新帝国主義・・・私が勝手に呼んでいます)を推し進め、結果として途上国と先進国との格差や、ブロック内ブロック外、ブロック同士の格差などの問題が出てくる可能性があります。
ブロック経済による新帝国主義が台頭し、そこでブロック同士の摩擦がおきれば、歴史は繰り返すです。まあ、そういうことにはならないと思いますが。