新潮社から出版されている「家族の勝手でしょ! 写真274枚で見る食卓の喜劇」岩村暢子著 という本を読みました。
これを見ると、食卓の喜劇でなくて、悲劇に感じられました。
これは、朝食、昼食、夕食の写真を撮り、その時の自分の気持を語ってもらったものをまとめた本です。(写真)
この本の「はじめに」の部分の最後に、著者の次のようなメッセージがありました。
「食卓はまるで、現代日本の家族や社会を映し出す『写し鏡』のようだと私は思う」
内容を見てびっくり。いくつか紹介します。
★家族の夕食:たこやきだけ
母親のコメント:たこ焼きは栄養のバランスが十分にとれているので、これだけ食べていれば大丈夫
★長女の朝食:牛乳1杯とボーろ16粒
母親のコメント:学校で校長先生から「早寝早起きあさごはん」と言われ、「洗脳」されて、朝ご飯を食べるようになった
★長男の朝食:スポーツ飲料 500ml
母親のコメント:長男次男ともに朝はボーっとしていてお腹がすいたと言わない。私もダイエット中なのでラッキー。二人にはスポーツ飲料のペットを飲ませた
★次女の夕飯:ご飯一膳と買い置きのタラコ
母親のコメント:昼に友達と食べ放題レストランでゆっくり食事をしたのでお腹がすいていなかった
★夫の朝食:インスタントコーヒーとクッキー
母親のコメント:夫はいつもコーヒーだけ。今日はクッキーをつまんでいった
★子供たちの朝食:動物ビスケットと牛乳
母親のコメント:パンもご飯も用意していなかったので「これでいいならどうぞ」と朝食の代わりに出した
★子供たちの昼食:うまい棒とチョコ菓子
母親のコメント:私は食事をしなかった。1時過ぎに子供に聞いたらお腹いっぱいと言ったので何もつくらなかった
といったようなものが写真入りでたくさん出てきます。
「喜劇」というよりも「悲劇」に感じられます。