2010年9月2日の朝日新聞には、沖縄の養護教諭が5年以上前からから保健室でホメオパシーを処方していたとの記事が出ています。砂糖玉をレメディー(砂糖玉に毒素を限りなく薄めたものをしみこませたもの)に変換させる装置を保健室に持ち込みそこで処方していたとの内容です。
日本学術会議からのホメオパシー効果否定の見解発表に対して、ホメオパシー協会が反論の見解を出しています。
それがこちら
私としては、ホメオパシーを肯定も否定もしていませんでした。
なぜなら、偽薬(プラセボ)効果が合って問題が改善されるならそれはそれでいいのかなと考えていました。
しかし、このホメオパシー協会の見解を読むとたくさん書いてあるものの、内容が論理的でなく、結局反論にもなっていません。
「そもそもどんな病気にも効果がある」と言いきること自体インチキくさいですね。
見解の中では「どんな病気にも効果があるなどとは言っていない」と書いてありますが、
「ホメオパシー体験談」というのを読むと、どんな病気にも副作用なく有効と読むことができます。
また、科学的根拠に基づいているとのことですが、その科学的根拠が出ていません。
200年前から使われているということは、200年前の科学による証明なのでしょうか?
どう考えても200年前の科学よりも今の科学の方が進んでいると思いますが。
DNAレベルで調査してもレメディーには効果が無いと証明されていますが、どういう科学的根拠なのでしょうか。
改善があったとしても、果たして、それがレメディーによるものなのかの因果関係はわかりませんし、どこにも説明はありません。
「信じる者は救われる」偽薬効果としての効果があるのであれば、神社に入ってお賽銭を投げ「病気」が治りますようにとお祈りしたら治ったというのと同じですね。
しっかりお祈りしたから必ず治ると信じたら治ったという感じでしょうか。
なんなく自然のものは副作用もなくいいような感じがします。
ホメオパシーという名前もいい感じです。
ヨーロッパから入ってきたというのも効果がありそう。
そのための学校があって、4年間で400万円近い授業料をとるということは、内容も充実していて
選ばれた人だけがホメオパスという資格をとれるというのも魅力的。
そんなことが多くの人(特に女性)から共感を得やすいのでしょう。
そもそも「何にでも効く」(ホメオパシー協会ではそんなことは言ってないと主張していますが)
ということ自体がウソ臭い。
論理的な文章が書けないということは科学的ではないという証明でもあると思います。