今ホメオパシーに関して、熱い激論がホメオパシー医学協会と朝日新聞の間で交わされ興味深く見守っています。 最近はやりの自然治癒力と西洋医学をうまく利用した統合医療。 果たしてホメオパシーは自然治癒力向上の効果はあるのでしょうか?
ホメオパシーとは、植物や昆虫、鉱物などの成分を水で限りなく薄め、それを砂糖玉に染み込ませた「レメディー」と呼ばれるものを症状に合わせて飲む民間療法
ホメオパスとよばれるホメオパシーの専門家がいていろいろとアドバイスをいただけるそうです
先日、日本学術会議がホメオパシーの効果を否定し、日本医師会、日本歯科医師会、日本獣医師会などの団体もあいついで、この学術会議の見解に賛同しています。
果たして、ホメオパシーは効果があるのかないのか?
今年の7月初めに、山口県で助産師が新生児にビタミンKを与えず、そのかわりにこのホメオパシーを与えたところ、2ヶ月後にビタミンK欠乏症により新生児が死亡。母親がこの助産師を提訴したことからはじまりました。
朝日新聞はホメオパシー医学協会に取材を申し入れ、効果があるのかないのかについての議論されています。
心理学にプラセボ効果(偽薬効果)というのがあります。たちえば、うどん粉を丸めて、中身は何かを患者に告げずに「これは病気に効く薬」と言って飲ませると、病気に聞くと信じて飲んだ人は症状が改善するというものです。
学術会議によると植物などの自然物質の成分をDNAレベルでも検出できないぐらいに薄めて砂糖玉に染み込ませたものは、科学的根拠がないとしています。
一方ホメオパシー医学協会では、200年の歴史があり、効果が数多く証明されていること、有名人も利用していることなどを上げて反論しています。
前述のホメオパシー医学協会のホームページにそのあたりの反論がでています。
ホメオパスという専門家を養成する講座もあり、入学金15万円 授業料95万円×4年間 という高額です。これもびっくり。
自己治癒力をアップさせ、西洋医学との統合医療については今後ますます研究されていくものと思いますが、このホメオパシー医学協会のサイトを見る限り、説明になっていないし、プラセボ効果とどこが違うのかという印象です。
「ホメオパシーは効果なし」といわれても「そうだろうな」と思います。
皆さんもご注意を。