半世紀以上むかしのことですが、今でも鮮やかに記憶に残っていることがあります。
一つは、芝生の緑と大歓声。初めて野球場でナイターに連れて行ってもらた時のことです。階段を登ってスタジアムに入った途端、ナイター照明と芝生の緑が目の中に飛び込んできました。同時に大歓声が聞こえカラダがゾクゾクしたのを覚えています。
もう一つは、ホテルで鉄板焼きステーキを食べたこと。少し、緊張して座っていると、目の前に長い白い帽子をかぶった料理人さんが来てくれて、自分の目の前で手際よくステーキを焼いてくれました。その料理人さんに「僕はお肉は好き?」と聞かれて「あまり・・・」と答えたような気がします。
食べたことが無かったので好きも嫌いもわからなかったのでしょう。
「さあ、たべてごらん」と言われて、口に入れた時の感触とおいしさも、カラダがゾクゾクしました。
7月24日(土)に銀座の料亭で親子を対象にした会席料理をいただく体験会を開催しました。
緊張しながら、そこでいただいた料理のことは一生覚えているのではないかと思います。
社団法人国際観光日本ホテルレストラン協会が主催し、財団法人江頭ホスピタリティー事業振興財団が後援。和食を子供たちに体験してもらおうという夏休みの催しがありました。(協力:銀座朝川、NPO法人日本箸道協会)
初めて入る料亭。お座敷、みんなちょっと緊張気味。
エビは好きじゃないという子供も車エビの角(つの)の取り方を教えてもらい口に入れたら「おいしーい」
魚は苦手な子もいました。今回は鮎の塩焼き。 横についているのは緑色した「たで酢」
そっとこの「たで酢」をなめてみたらぜんぜんおいしくない。
(鮎の塩焼き)
鮎の骨の抜き方を教えてもらい、その緑色のたで酢につけて食べてみたら 「う・うまーい」
子供たちの目が大きくなりました。
(きれいに骨が抜けました)
この日の食事体験はきっと大人になっても覚えていると思います。
夏休みのいい思い出になったことでしょう。
そんな日本料理の素晴らしさをこれからも多くの子供たちに伝えられたらいいなと感じています。
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