人材のグローバル化、企業の国際化といった文字をよく目にします。
以前、このブログ記事でも「国際化とは」というテーマで取り上げたことがあります(2009年11月27日付)。
ですから、今回はこれに続く 続編ということで、「国際化とは2」とタイトルをつけました。
2009年11月27日付「国際化とは」のブログ記事はこちら。
大学のオープンキャンパスの案内などをみると、必ずと言っていいほど、「国際人」とか「グローバル」といった文字を見かけます。
これからは、ビジネスや活動の舞台は、日本だけでなく世界となり、それに十分応えることができる人材を大学で養成しようということらしいです。
その特徴として、語学教育や海外留学制度、海外の大学との単位認定などをうたっています。
企業でも、社内での公用語を英語にする会社が出てきました。 大手商社では、新入社員全員を海外研修させるなど「人材の国際化」に活発に取り組んでいます。
8月4日と5日に全国高等学校家庭クラブ指導者養成講座というのが東京で開催され、招待されて伺ってきました。
その様子はこちら
その養成講座では、日本の素晴らしい食文化についてお話と体験学習を担当しました。 そして、まずは自分の国のことについて、自らの口で話ができることこそ国際化ではないかというお話をさせていただきました。
それから数日後、日本に住んでいた経験のある米国人女性(現在は米国在住)と話をする機会があり、この国際化について話を聞いてみました。
「米国では、国際化についてどういう教育をしているの?」
彼女の答えは非常に興味深いものでした。
「国際化」といっているのは、世界でも「日本」だけではないかというのです。
本人も日本に来るにあたって、外国だからと特に意識したことはなかったといいます。
ヨーロッパも多くの地域がEUの元にあり、国境はあっても、ビジネスは一つの圏内。 東南アジアからも、出稼ぎで海外のあらゆるところに出ています。
米国の大学でも、グローバル人材を養成するとか国際化をめざすといった教育を柱にしている
大学はないのではないかというのが彼女の感想でした。
繰り返しになりますが、我々日本人は、日本の地理や文化や歴史についてあまりにも知らなさすぎる。 語学の勉強も大切ですが、もっともっと日本自身を知る機会を多く持つようにしたいものです。