食事の席でのタブーはマナーやエチケットの本にたくさん出ています。
さて問題です。
この話をすると一気に食事がおいしくなくなるという話題があります。
それはいったいどういう話題でしょうか?
私は食事の際にはこの話は絶対にしないようにしています。 また、この話を食事のときに人から言われると食事がまずくなります。
そんな話題にもかかわらず、マナーの本やエチケットの本の中に「この話は避けましょう」と記載されているのを見たことがありません。
答えは、[栄養に関することです」
このサラダはビタミンAが豊富なのよ。
この焼き魚はDHAもEPAも豊富。頭がよくなるからたくさん食べなさい。
そう言われた瞬間そのサラダはサラダでなくなり、焼き魚は焼き魚でなくなり単なる栄養の組成物になってしまいます。それは、サラダの形をしたサプリメント。
そこには、香りも味も食感もありません。
せっかく旬や盛り付けや味付けを考えても、これですべて台無し。
食事のときに栄養の話は禁句です。
食事はおいしく楽しくいただくもの。
もしかして家でも、「このお豆腐は良質なたんぱく質がいっぱいだからしっかり食べなさい」などと言っていませんか?