会社の自席で食べる(セキアサ)、家で食べる(イエアサ)、駅で食べる(エキアサ)。
最近の朝食を摂るスタイルのことだそうです。毎月明治大学で開催している中食ビジネス創造研究会の会員企業様から教えてもらいました。 なるほど。
朝、自転車に乗りながらおにぎり食べている人を見かけます。それは「チャリアサ」でしょうか?
公園のベンチで食べている人は「パク(パーク)アサ」? 屋上で食べる人は「オクアサ」?
バスの中では「バスアサ」?
時代の変化とともに朝食をとる場所も多様化してきたようです。また、朝を食べないよりはまだましかもしれません。しかし、食べる姿でその人がわかるといわれています。
福沢諭吉が「気品」ということを言いました。
その気品とはなにか。
最近読んだ本に次のような記載がありました。
「(気品とはなにか)よくよく考えてみると、非常にあいまいでよくわからないが、下劣であることをひとつずつあげていくと、気品が透けて見える。
下劣とは、卑しい、はしたない、図々しい、厚かましい、強欲である、ケチくさい、自分で意思せず、人にぶらさがるということ。こうやってあげていくと、気品というものは羞恥心があるということに落ち着く」(里中哲彦著「まともな男になりたい」ちくま文庫)
羞恥心とは、一つの規範でもあります。人や社会に迷惑をかけない。同時に、独立の気力を自分に持つことではないかと思います。
ライフスタイルが多様化していますが、自分なりの羞恥心はどの線なのかを考えたいものです。
そして、食を提供する側にも 「どこでも」「いつでも」「手軽に」の中に 羞恥心を考えることで、その企業の「気品」が表れると考えます。