農林水産省は輸入小麦を製粉会社に売り渡す価格を4月から引き下げます。
現在の1トン当たり7万6030円から14.8%引き下げるとのこと。
最終製品であるパンや麺もそれに合わせて値下がりするのでしょうか?
14.8%の値下げと聞くと、パンやうどんなどの製品価格もかなりの値下がりを期待してしまいます。
しかし現実的には小麦は材料費部分だけなので、14.8%がそのまま最終製品のコストに反映するというわけではありません。
ある大手ベーカリーの試算ではだいたい製品ベースで3から5%程度になるのではとのことでした。とはいうものの、景気が低迷し消費が一気に冷え込んでいる状況下で3から5%の値下げで果たして売り上げを維持することができるかという新たな問題も出ているそうです。
昨年の今頃は毎月1日になると値上げのラッシュでした。それだけに、消費者は値下がりを期待してしまいます。14.8%の値下げが製品ベースで3%程度の値下げであれば、メーカーが儲けているのではと思われる可能性もあります。
原材料費の値下がりも業界にとってはまた頭の痛いところのようです。ますます知恵がもとめられます。