クローン牛・豚の肉や乳製品の安全性は、一般の牛や豚と同じという評価を食品安全委員会が了承しました。
クローン牛・豚が食卓に出回るようになったとき、あなたはどうしますか?
内閣府食品安全委員会では「従来の牛や豚と差がない」とする評価をまとめました。
まだまだコスト的にはクローン牛・豚は高いので、すぐに流通されるということはなさそうです。
しかし、今後流通された場合、あなたはそれを買いますか?そして食べますか?
クローン技術は遺伝子を組み換えているわけではありません。クローン技術とは同じ遺伝子を持つ個体を誕生させる技術です。そうなると現状のままでは、何らかの食品表示の必要はないということになります。(今後は食品表示をどうするのかというのが大きな課題のひとつとなることも考えられますが)
クローン牛・豚については、たしかに肉や乳の成分には従来のものと差がないことは米国でも欧州でも確認されています。
このクローン技術によって高品質の肉牛や乳料の多い牛などのコピーを大量に生産できるということになります。たしかにある意味期待できますし、私たちにとっては食料問題を考えると悪いことではないかもしれません。
クローン技術では牛や豚は、「生物」としてよりも、むしろ「モノ」を生産という感じがします。私たちはこれまで「生」あるものをいただいてきました。安全性というよりも何かそのあたりをクリアにしないと消費者のモヤモヤは残るのではと感じます。