最近は「食育」という言葉をあまり聞かなくなりました。
11月6日麻生首相は農水省の出先で全国7ヶ所の地方農政局について原則として廃止する方向で検討するよう指示したという報道がありました。果たしてすんなりと廃止できるのでしょうか?
実は食育は農水省ではこの農政局が担当しています。
全国に7カ所ある農林水産省の地方農政局と傘下の農政事務所の職員数は計約1万5000人(うち九州は約1880人)で、食品検査や農業統計などを担い、予算規模は2005年度で1兆1550億円。
農水省で食育推進を担当しているのはこの農政局です。当社も食育推進ネットワーク企業となっていますが、関東農政局の管轄下にあります。また、食品表示などもこの農政局が担当しています。
もともと旧食糧庁(2003年に廃止)の食糧事務所が農政局になりました。食糧庁は主に米の流通を管理していました。仕事はなくなっても人は残る。そこで、各種調査、米の消費拡大、食育などを担当させるということになったようです。
食品表示のパンフレットやリーフレットもたくさん出ていますが、よく見ると面白いことに気がつきます。同じようなパンフレットが農水省や農水省の外郭団体が発行しています。パンフレットを見るたびに無駄を感じています。
今回農政局については三笠フーズ事件で90回以上も検査をしながら事故米問題を見逃していたという不祥事もあり廃止を検討とのことです。一次は盛り上がり担当大臣までいた「食育」はどこに行ってしまったのでしょうか?