「知識」はあっても「知恵」がない。
最近の母親像について語られたことばです。ある子育てに関する文章の中にでてきた言葉です。
知識はあるのにもかかわらず、どうしていいかわからない。知識は豊富だけど、知恵がない。
これは、最近の食に関しても言えるなと感じました。
食品の安全問題に対する関心が高まり、健康ブームもあり、食生活に関して消費者もそれなりに勉強をしています。
賞味期限と消費期限の違い、有機農産物と一般の農産物の違い、食品の健康情報など消費者も知識をつけてきました。
コンビニで買っておいた「おにぎり」、気がついたら消費期限を半日も過ぎてしまった。
消費期限は賞味期限と違って、期限を過ぎると食中毒などの事故の可能性がある。だから、当然廃棄する。それは、「知識」があるからです。
しかし、もし「おにぎり」の消費期限の表示がなく、その期限がいつだかよくわからない場合、どうしますか?
捨てる?それとも、食べられるか食べられないかを自分で判断する?どちらでしょう。
まず、臭いがあるか、形に以上がないかなどを見て、おにぎりを割ってみます。ご飯が糸を引く方であれば問題あり。 そうでなければ食べてもOK.。 こちらが「知恵」です。
まさに、「知識」はあって「知恵」がない。むかしは、家にいたお年寄りが教えてくれました。
時として、「知識」が邪魔することもあるかもしれません。