パーリンホウとは一体何でしょうか?
いまや中国ではこのパーリンホウがビジネスのキーワードになっているようです。
パーリンホウとは、中国語で「八〇后」と書きます。「八〇后」とは1980年代に生まれた世代のこと。
昨日行われた中食ビジネス創造研究会でもこのパーリンホウが話題になりました。
もともとこのパーリンホウは、日本のモード業界が注目している用語とのこと。
文化大革命が終わり、1979年から始まった「一人っ子政策」により1980年代に生まれた世代をパーリンホウといいます。
彼らの世代は、幼い頃から日本のアニメに親しみ、インターネットや携帯電話を使いこなす。所得水準も高まり、これまでの中国のライフスタイルとは違う日本の渋谷系ファッションや日本の若者文化にとびついたのがこのパーリンホウ。四川大地震があったときに、ネット上でネットワークをいち早く作ったのもこの世代。
ファッションだけでなく、食も含めたライフスタイルもこれまでとは違う世代と位置づけられているようです。
日本にも団塊の世代ジュニアという分類をつくり、マーケティングの場面でもよく語られます。
マーケットを見るときに、よく「若い女性をターゲット」「働く女性をターゲット」といったことが言われます。しかし、そのターゲットもあまりに広範囲で漠然としすぎています。
パーリンホウや団塊の世代ジュニアのように、もう少し分類別けして背景をしっかりみることで新しい提案や世の中を見ることができると思われます。