小麦をはじめ原材料費や輸送コスト増などで、各社値上げを余儀なくされています。
消費者としては仕方ないところかなと感じます。
しかし、某大手製パン会社の中間連結決算の数字を見ると、前年同月比売上が4.4%増、営業利益が32%増というのです。この理由は昨年12月と今年5月に値上げしたものが功を奏したとのこと。
消費者としてはどうも納得いきません。
利益増の幅が売上の8倍の伸び率というのは、便乗値上げといわれても仕方ないのでは。
食彩人通信 No.136でとりあげました。各社とも原材料費があがり、値上げはギリギリのところで仕方なく実施というような話でしたが、値上げしたら増収とは。
この増収も企業努力の結果、客数(販売個数)が増えたからというのであればわかりますが、それにしてもこの数字をみるかぎり、儲けすぎ、便乗といわれても仕方ないのでは。
世界の小麦の価格相場は頭打ちとなり下降気味となっています。日本では政府が一元管理をしているために、その価格が市場に反映されるまで若干時間がかかります。
この秋、小麦価格は再再度の値上げがあるといわれています。
きっとこの会社は次回値下げをしてくれることでしょう。