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最近、「食料安全保障」についてあらためて考えさせられています。今回の中国ギョーザ事件では、中国側は日本に対して、「いろいろ文句をいうのなら出荷しないよ。困るのは自分で食料を供給できない日本でしょ」という態度に映ります。
世界的に需要が増えたこと、異常気象、バイオエネルギーなどの影響で、穀物はじめ原材料が高騰しています。
最新鋭のイージス艦を配備して安全保障を確保するというのもわからないではありませんが、兵糧が途絶えたらどうなるのでしょうか?
そもそも「食料安全保障」とはどういうものでしょうか?
農林水産省のホームーページには次のような説明があります。
「食料は人間の生命の維持に欠くことができないものであるだけでなく、健康で充実した生活の基礎として重要なものです。したがって、国民に対して、食料の安定供給を確保することは、国の基本的な責務です。
食料の多くを輸入に頼っている日本では、国内外の様々な要因によって食料供給の混乱が生じる可能性があり、食料の安定供給に対する国民の不安も高まっています。しかし、そういった予想できない事態が起こった際にも食料供給が影響を受けずに確保できるように準備しておかなくてはなりません。 食料安全保障とは、このように予想できない要因によって食料の供給が影響を受けるような場合のために、食料供給を確保するための対策や、その機動的な発動のあり方を検討し、いざというときのために日ごろから準備をしておくことです。 」
*アンダーラインは筆者がひいたものです。
「いざというときのために」日頃から何を準備しているのでしょうか?
昔から食料自給率の低下の懸念や、食料安保が指摘されています。食育基本法でも自給率のアップが掲げられています。しかし、具体的な施策が全く見えてきません。
農業の担い手不足、生産規模が小さく効率悪く競争力がない、農地の減少、その結果食料自給率は39%(カロリーベース)にダウン。
私たち消費者もただ国の無策を批判しているだけでなく、私たち自身が意識を変えなければいけません。消費者のあれも食べたい、これも食べたい、季節関係なくおいしくてそして安全なものをたくさん食べたいという「必要以上のわがまま」が、新商品競争、価格競争を作り出し、その結果海外に依存するという結果になっています。
多少高いかもしれなくてもできるだけ国産品を買う。その分(高い分)ムダをなくす。廃棄を減らすなどの努力が求められると思います。
自分たちのライフスタイルそのものを見つめなおすことが求められています。
2008.03.04 07:44:04
| 食彩人
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