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北海道が作成した「日本の『食』が危ない!」というリーフレットが手元にあります。
?日豪EPA交渉に注目?というサブタイトルがついています。
このリーフレットの表紙には「好きなモノを好きなときに好きなだけ食べられる国、日本。でも今、『日豪EPA交渉』によって、私たちの『食』が根本から揺らごうとしていることを知っていますか?」と書いてあります。
さて、このEPAとは何でしょう。そして、日豪EPA交渉によって私たちの食はどうなるのでしょうか?
今、日本とオーストラリアの間でEPA交渉が進んでいます。日本ではEPA交渉の前に、ここ数ヶ月農水大臣がコロコロと変わり、そちらに目がいきがちでした。
さて、このEPA交渉のEPAとは何でしょうか?
この北海道農政部作成のリーフレットには次のような説明があります。
現在、世界の貿易ルールを決めるWTO交渉、特定の国や地域で貿易自由化を進めるEPA・FTA交渉が進められています。
WTO:
世界150カ国が加盟、加盟国が自由にモノやサービスなどの貿易が出来るようにするためのルールを決める国際機関、加盟国は他の全ての加盟国に対し関税を等しく適用します。
EPA:
特定の国や地域の間で、モノやサービスの貿易を自由化するだけでなく、人的交流の拡大や投資の自由化、各分野での協力など幅広い連携を目的とする協定
FTA:
特定の国や地域の間で関税を取り払い、モノやサービスの貿易を自由にすることを目的とする協定。
日豪EPA交渉が進むと関税がなくなります。そうなると、オーストラリアから安い牛肉やチーズが大量に入ってくる可能性があります。消費者としては、安い食品が入ってくることで、選択の幅が増えるし、安いモノが買えるメリットはあります。
しかし、日豪EPA交渉の問題点は、オーストラリアが関税撤廃を求めている品目と日本が守りたい品目が一致しているのです。たとえば、牛肉・小麦・米・砂糖・乳製品など。これらは、北海道の農畜産の基盤でもあります。ですから北海道は危機感をもっているのです。
さらに、日本の農産物の関税がゼロになると、食料自給率が12%まで落ち込むと言われています。
すでに、日本はチリとEPAを合意しました。年末までにはWTOの農業交渉で、ある程度の結論を出したいとしています。
北海道だけでなく今日本の食が大きな問題に直面しています。
2007.10.29 21:23:31
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