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メタボリック症候群の予防をするために、携帯電話で自分が摂った食事を写真に撮り、それを送ると、管理栄養士から栄養指導が受けられるというサービスが広がっているそうです。
一見すると便利なサービスのようですが、なにか違和感があります。
携帯電話で、食事の写真を撮って送ると、管理栄養士から「肉が中心の食事なので、今日は魚にしてみたら」「野菜をもう少し摂りましょう」といったメッセージがメールで届くというしくみです。パソコンからは自分のデータも見ることができて、摂取カロリーや栄養素などの状態がわかるそうです。
いつでもどこでも簡単にでき、的確なアドバイスがもらえるために、メタボ予防には非常に便利で効果的なサービスのようにみえます。
確かに、このサービスは食事制限や食事指導を受けなければならない人にとっては、便利で効果があると思われます。
しかし、「メタボ予防のため」ということになると、話は少し違います。
食事は、本来おいしくいただくべきもので、誰かと会話をしながら、季節の旬を楽しみながらいただくものです。
あれはダメ、これを食べなければいけないと言われることで、逆にそれがストレスとなる可能性もあります。
また、食事を栄養素で診断することで、食事が栄養素の組成物になってしまい、一番大切なおいしさを感じられなくなる可能性があります。
メタボ予防のためには、食事だけではなく、日頃の運動をはじめ、自分の生活習慣そのものを考えることが大切です。
前述のサービスでは予防にとって効果がないというわけではありませんが、食事の栄養素摂取の状態をチェックするだけで予防ができると考えるのは大きな間違いです。
なんといっても、食事が薬を摂取するような無味乾燥なものになってしまってはそれこそ本末転倒です。
今さらですが、予防と治療とは違います。予防とは、病気にならないように危険因子を出来るだけ排除していこうというものです。治療とは、病気を治癒したり回復を早めるための施術です。
メタボ予防のために携帯で栄養指導を受けるというのは、予防と治療が混同してしまっている気がするのは私だけでしょうか?
2007.05.28 17:58:55
| 食彩人
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