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フードクライシス
 今日2007年4月27日からバイオガソリンのテスト販売が始まりました。そして、同じく4月27日に日米首脳会談がアメリカで行われます。米国産牛肉の輸入条件緩和問題もそこで話し合われます。
 これらは、いずれも明日の日本の食料問題を考える上で、大きな入り口でもあります。私たちは、将来食料確保ができなくなるかもしれないという危機があることを知っておく必要があります。
 まさにフードクライシスが身近な問題になりつつあります。

 今回日本でテスト販売されるバイオガソリンは、ガソリンにバイオエタノールを加えたものです。バイオエタノールは、トウモロコシやサトウキビから作られます。言うまでもなく、化石燃料に変わり、しかもCO2排出を削減できるというエコロジーの観点から生まれたものです。(トウモロコシやサトウキビ畑を作るために、森林を伐採するケースもあり、果たしてエコロジーなのかどうかという議論もありますが)

 今、トウモロコシやサトウキビがこのバイオエタノールの生産によって品薄となり、世界的に価格が高騰しています。また、生産農家では、これまでの農作物に変えて、トウモロコシを栽培するケースが増えているとの報道がありました。先日、テレビの番組で、生協が販売している牛乳は、牛乳を生産する乳牛に遺伝子組換えを使用していない餌を使っていたが、この餌が入らなくなる可能性があるということが紹介されていました。
 穀物の生産農家にとっては、非遺伝子組換えは手間ばかりかかり、効率的な生産ができないという理由で、生産を縮小する。その結果品薄となる。大幅な値上げを認めてくれなければ出荷しないという条件が出る。 日本側では、この餌の値上げを認めると牛乳の生産コストが大幅にあがり、ただでさえ牛乳の消費量が減っているのに、国内の酪農家にとっても大きな問題になりつつあるといった内容でした。

 米国産牛肉輸入条件緩和問題に関しては、安全確保のために大いに議論をして欲しいものです。
 このように穀物は牛肉の飼料として消費されています。
私たちは、ライフスタイルの変化で、穀物を食料として口にすることから、穀物を飼料とした肉を食するといった食生活に変化しつつあります。
 それを考えると、まさに食料をめぐって、人とクルマ、人と牛の争奪戦のようです。

このサイト2007年3月14日の「食について考える」?「国際食品・飲料展で日本の食料事情を考える」では、今後外国からの食料輸入はますます拡大すると話しました。
 これは、正確には、食料輸入が拡大するのではなく、食料の輸入依存度がますます拡大するということです。
 ただし、日本で食料の輸入依存度が増えても、それに応えるように食料が輸入されるとは限りません。もし、必要量が入らなくなればそれはまさにフードクライシスです。

 一般に日本の企業が外国の輸出者(食品の供給者)に求める食品の規格は非常に厳しいものになっています。遺伝子組換え原料はダメ、農薬の使用量も決められている、商品の大きさ、重さ、形も規定内でなければダメ、包装容器や表示など細かいところまでさまざまな規格をクリアしなければなりません。
これらは私たち日本人の消費者の要望に沿ったものです。
 一方、欧米やBRICs諸国(ブラジル、ロシア、インド、中国)は購買力を付けてきました。多くの国(しかも人口が多くて消費量が多い国)が買い付けにまわったことで、マグロが今後入りにくくなるとの報道がされています。実は、マグロだけでなく、多くの食料が同じように入らなくなる可能性があります。
マーケットが大きくて、日本に比べればまだ規格もうるさくない相手先であれば、供給側(輸出物側)からすれば、手間ばかりかかってうるさい日本向けよりも、大量に買ってもらえてそれほど厳しくない客(国)に販売した方が良いというのは、自然の流れです。

 日本の食料自給率が40%しかないことから考えると、近い将来フードクライシスが、現実的なものになりつつあると感じるのですが・・・


2007.04.27 09:57:40 | 食彩人 | コメント (0) | トラックバック (0)

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