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農林水産省の「食肉の表示に関する検討会」で3月20日に「和牛」と「黒豚」についての販売時の表示に関するガイドラインを決めました。
「和牛」は国内で生まれ育った「和牛」のみに限るとし、2007年度からの導入をもとめています。
これまで国産牛と和牛の違いは、前者は産地によるもの、後者は種別(ブランド)によるものとされていました。黒毛和種、褐毛和種、無角和種、日本短角種の4種を和牛としていました。この純粋種であれば、松坂地区で飼養されていなくても、松坂牛とうたえます・ただし、その場合は飼養された場所(都道府県名)の表示をする必要はありますが。
今回の農水省の決定は、そのブランドに加えて国産というものも加えるというものです。ブランドと産地というこれまでの考え方をより厳格にしていくことになります。
これまでも「和牛」の精液が海外に販売され、海外の牛と交配された「海外産和牛」が、日本に輸入されたり、海外で「和牛」として販売するなどを防ぐために、牛の精液売買の管理強化がされてきました。これは、ブランド和牛を知的財産として保護するという考え方に基づいています。
消費者の立場でいうと、品質の管理はしっかりしてもらった上で、安価なものが欲しいと思うので、和牛(オーストラリア産)というように原産地をしっかり表示をすることで対応できると思うのですが。
ただし、松坂牛・近江牛・神戸牛などのブランドについては、産地独特の飼養方法があるので、松坂牛(オーストラリア産)とは表示できないという形が自然のような気がするのですが。これは業界の自主ルールでも現在認められています。
今回和牛とともに検討された黒豚については、純粋バークシャー種であれば「黒豚」として表示できる。逆に国産に限るとした場合はわかりにくくなるので海外産の黒豚は認められることとなりました。
3月17日に排他的・差別的という批判を浴び農水省は「正しい日本食」の認証制度を断念しました。当然のことだと思います。税金を使って認証するなどとんでもないことです。何か、今回の和牛表示についても、正しい日本食認証の延長線上にあるような気がします。
つまり排他的、差別的なにおいがするのですが・・・
2007.03.21 08:27:40
| 食彩人
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