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食の外部化はとまらない
私たちの生活に必要な衣・食・住
今、「食」がどんどん外部化しています。

外部化とは、「食事を作る」から「食事を買う」ということです。
この動きは、止まりません。
そして、この外部化の流れは、二極分化していきます。高級志向と低価格志向です。
これからの食生活はどうなっていくのでしょうか・・・?

 「衣」・「食」・「住」のうち、一番初めに外部化したのが「住」です。
家は不動産屋さんから買うか、住宅メーカーに建ててもらうというのが一般的です。
ログハウスを建てるのが趣味という人以外、外部にお願いします。

 次に外部化したのが「衣」です。むかしは、自分が着るものは自分で縫ったり編んだりしていました。
 裁縫を勉強しても、ボタン付けはしても、それこそ「住」と同じく、着る物を自分で作る人は趣味の世界であってほとんどいません。

 そして今外部化しつつあるのが、「食」です。
「食事は作りました」しかし、家で魚を三枚におろすというのはだんだん少なくなりつつあります。
「切り身」を買ってくる。あるいは、味付けまでしてある惣菜を買ってくるなど、外部化しています。

 今、食育活動で「農業体験」や「料理教室」などが行われていますが、食文化を知るにはとても大切なことですが、残念ながら、「自分で作る」という流れには戻るとは考えられません。
それは、家を建てるために、のこぎりやノミの使い方を学ぶ。着る物を作るために、運針や裁縫を勉強するのと同じです。

 食の流れは、確実に外部化の方向へ進んでいます。そして、二極分化していきます。
 その事例を米国で見ることができます。
米国の肥満の問題は深刻です。しかし、肥満の問題を抱えている多くは、低所得者層で上流階級の人にはあまり肥満はみられません。このように二極分化しています。
 わが国でも、ファーストフードや清涼飲料水、大手製パンメーカーの袋パンなどといった値段は安く、簡単に手に入ります。
一食にかける金額が200円、300円という世界です。  一方で、有名料亭の1万円するランチに行列ができ、数万円する高級惣菜もすぐに売り切れます。

 今生活で問題になっているのは、この200円、300円のグループです。加工食品がますます増えていく中で、メタボリック症候群や食文化の崩壊が問題になっています。
これを改善するために、食育活動として、地産地消運動や農業体験や料理教室などが開催されていますが、これらは食の内部化へ戻すためのもので、果たして解決策になるのかと考えると疑問に感じます。

 これからは、とんかつを買ってきて、家で自分でカツ丼を作ることが料理となっていくでしょう。
つまり、自分らしくどうアレンジしていくかということが、食事を作るということ担っていくと思います。
これは良い悪いの問題ではなく、流れとして一層進むものと思われます。

 ではどうしたらいいのでしょうか?
 食の外部化は避けられません。ということは、住と衣と同じように、メーカーや商品を選ぶ目を持つということです。そして、自分のライフスタイルにあわせて適切に選択できる力を持つことです。
同時に、食品を提供する側も一層企業の姿勢を問われることになっていくと思われます。
企業としてのメッセージをどう発信していくかが大切になります。

2007.01.11 19:35:20 | 食彩人 | コメント (0) | トラックバック (0)

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