2008年11月26日(水)第4回中食シンポジウムが明治大学駿河台キャンパス紫紺館で開催されました。
今回のテーマは「共食縁で日本の食を元気にする」。
そして今回のゲストスピーカーは株式会社電通のソーシャルプランニング局 共食縁プロジェクトチームの皆さんでした。
今回で中食シンポジウムも4回目になります。
第一回目は、「中食とは」スピーカーは明治大学商学部教授小川先生。 中食マーケットの捉え方について基調講演をいただきました。中食を外食・内食の中間形態としてとらえるのではなく、生活の中の食と捉えることが重要といったお話をいただきました。
第二回目は、「シニアの食」がテーマ。日本医科大学医学部准教授高柳和江先生からお話をいただきました。シニアの食というと嚥下困難者用に、キザミ食やとろみをつけるという話が多いのですが、元気なお年寄りのためのシニア食を考えなければいけないというはなしがありました。そのためには、表示が見やすい、後片付けが楽、ゴミが出ない、色が考えられている(白内障など目に障害があると色の認識に障害がある場合もある)などが必要との話がありました。
第三回目は、コープネットの内田様、ヤマト運輸の大谷様から、宅配・個配についての話がありました。これからモバイル・パソコン・TVなどが融合することで双方向が進み、流通の形態も宅配が主流になっていくのではという仮説にもとづいてこれからの宅配・個配を考えるというテーマでした。
第四回目の今回は、個食や孤食の対極にあるといわれる共食(誰かとともに食事を取るということがテーマです。食事はそもそも人とのコミュニケーションをとるという重要な要素があります。そこから生まれる「縁」を大切にすることで日本を元気にしていこうという運動です。
(中食シンポジウム風景)
以下は参加者の声です。
●共食という概念を消費者に広げて食の価値を高めることが必要だと思いました
●自分の行動と調査内容がとてもリンクしていて説得力がありました
●食に関する背景を聞く事ができてよくわかりました
●切り口が鮮明でよくわかりました。面白いテーマで大変興味深い内容でした
●うんうんとうなづくことばかりで時間が短く感じました
●さすがに電通さんのプレゼンは勉強になりました
次回は2009年2月開催を予定しています。