「主婦有美子の食育日記92」
小さい頃から煮物に入っていたり、お味噌汁の具になっていたりと我が家の食卓にはかかせない大活躍な食材「凍み豆腐(しみとうふ)」。
一般的には「高野豆腐」とか「凍り豆腐」といわれて親しまれていますが、東北地方では凍み豆腐(しみどうふ)と言われています。
いずれも大豆から作る製法でまったく一緒なのですが、凍み豆腐の方が薄いのが特徴です。この凍み豆腐、さまざまな地域で作られていますが、特に宮城県岩出町と福島県立子山の2ヶ所が有名です。
凍み豆腐の歴史は、今から300年ほど前に、高野山の精進料理に感激した信夫郡大森村円通寺の住職が高野豆腐を持ち帰り、福島の気候に合わせて凍み豆腐の製法を編み出したのがはじまり。
現在の凍み豆腐が完成したのは大正時代になってからだそうです。さて、我が家がいつも食べているのは、福島県産の凍み豆腐。(写真1)
(写真1)
凍み豆腐は重しを載せて水気を切った豆腐を凍らせた後、わらに結んで天日干しをし、1週間ほど乾燥させて出来上がります。(写真2)
(写真2)
形が薄く、簡単に戻せて保存もきくので、常備品としてほんとに重宝しています。ただ残念なのは、私の住んでいるところには売っていないので、親戚に頼んでいること。
こっちでも販売してくれないかな・・・
<食と生活ラボ・きゃりあ塾 加納有美子>