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「食育講座 食を取り巻く環境 2 (全6回)」
個食・孤食・固食・小食・粉食・黄食・枯食いずれも「こしょく」と読みますが、意味は皆違います。私たちのライフスタイルの変化で私たちの食のスタイルも変わっています。
偏食・欠食・間食これらも食生活を語る際によく取り上げられます。
■個食・孤食
核家族化・少子高齢化・女性の社会進出などにより、食生活の形も変わりつつあります。社会の流れに合わせ、食事情や食環境も変わりつつあります。
「個食」とは、家族が別々のものを食べるということです。定食スタイルともいえます。レストランなどで、個別に別メニューを注文するというイメージです。家族がそろって食事をしているものの、同じ料理を取り分けて食べるというのではなく、それぞれ食べているものが違うという状況を「個食」といいます。
自分の嗜好に合わせて、食べたいものだけを食べる、食べたくないものは食べないという「個食」があります。この背景には、いつでもどこでも手軽に食べたいものが手に入れることができるということがあげられます。
一方で、家族に疾病や病気予防による食事制限や、料理の残り物が少量あり捨てるのがもったいないのでそれを食べた結果、メニューがそれぞれ異なってしまうという「個食」もあります。
「個食」が問題となるのは、理由のない「個食」です。好き勝手に食べたいものを食べるという「個食」は避けなければなりません。
「孤食」とは、一人で食べるということです。一人暮らしのお年寄りや、両親が仕事で帰宅が遅く、子どもが先に一人で食べる、食事を自分の部屋に持っていき家族とは別々に食べるなどのケースがあります。
この「孤食」も、人と会食ができない「孤食」は問題です。なぜ「孤食」となるのかをしっかりと見る必要があります。
「個食」も「孤食」も、すべてが悪いというわけではありません。さまざまな事情で、どうしてもそうならざるを得ない状況もあることを理解しておく必要があります。
■その他の「コショク」 固食・小食・粉食・黄食・枯食
●固食・・・いつも決まったものしか食べない、食べるものが同じつまり固定している
●小食・・・ダイエットしているといった理由から、食事の量が少ないもの。昼食やお弁当など少量しか食べない
●粉食・・・パン、うどん、パスタ、ピザといった粉を原材料にしたものを主食としている食
●黄食・・・から揚げ、ヤキソバ、お好み焼き、コロッケ、とんかつなど熱量が高めの食品
黄色(茶色)系のものが多いことから
●枯食・・・生命力を感じる新鮮な食でないもの
■偏食・欠食・間食
「偏食」というと好き嫌いのことで、ピーマンやニンジンなど嫌いなものを食べないことというイメージですが、最近は、好きなものしか食べないことによる「偏食」もあります。欲しいものが気軽にすぐに手に入るために、食が偏ってしまいがちです。
「偏食」とは「食物から摂取する栄養素が偏っている」という意味です。ですから、「肉は大好きだけど、野菜は大嫌い」というのは「偏食」にあたりますが、「牛乳は大好きだけど、チーズは大嫌い」というのは、「偏食」ではありません。単なる好き嫌いの嗜好の問題です。
「欠食」とは食事を抜くということです。朝時間がないので朝食を摂らない、ダイエットのために食事を抜いているというケースです。欠食をすることで、食事のリズムが崩れます。食事のリズムが崩れることで、食生活そのもののリズムも崩れます。規則正しく食事を摂るようにします。
摂食障害の「拒食症」は心の病からきているものですので、「欠食」とはことなります。
「間食」は、本来食事と食事の合間に摂る食事のことです。不足した栄養素や熱量を補うことが目的です。
清涼飲料水やスナック菓子類などついつい手がでてしまうような食品を食事と食事の合間にとってしまいがちです。これが、肥満の原因となり、間食の問題点として指摘されています。
次回は「飽食から宝食へ」です。お楽しみに。
(牟田実の食育講座13)
2007.07.05 22:54:44
| きゃりあ塾
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