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「食育講座 食生活とは?」
「食生活」を考える上で大切なことは、食品から摂取する栄養に関する私たちの体と物質の関係(内的関係)と同時に、私たちと社会、私たちと他人といった関係(外的関係)あわせて考えることです。
■愛情と感謝や許容の心をはぐくむ食生活
これまでみてきたように「食生活」は、栄養に関する私たちの体と物質の関係(内的関係)と同時に、私たちと社会、私たちと他人といった関係(外的)関係あわせて考えることが大切です。
特に、ユビキタス社会(注2)に代表されるように、物質的に豊かになり、便利になったことで、人と人とが触れ合う機会が少なくなり、豊かさによる孤独という問題も生じてきています。
子どもたちのイジメやイジメによる自殺、登校拒否、親による虐待事件やDV(ドメスティックバイオレンス)のような事件が増加をしています。
今後あらゆる場面で、ますますあらゆるものに対する愛情や感謝をする心、許容する心など、心の癒しが求められるものと考えられます。この癒す部分で食生活が大きな役割を果たします。
■食生活の重要性を再確認する
私たちの食生活は終戦直後の困窮の状態から経済復興、高度経済成長とともに変化をしてきました。栄養失調、栄養不足から改善され、今は、過剰摂取が問題となっています。また、欲しいものが気軽に手に入ることから自分の食べたいものしか食べないことによる栄養の偏りという事態も起きています。
飽食の時代といわれ、物質的に満たされても、孤独感を癒すこと、愛情不足や心の隙間を埋めることはできません。
私たちが、健康に生きるためには、人とのかかわりを大切にすることが求められると考えます。
食生活は、単に食べるということではなく、人や社会とのかかわりを勉強する大切な場でもあります。
食は、生きるために食べると同時に、生き方を学んでいます。
「何を食べるか」ではなく「どう食べるか」を考えることがということが私たちの「生活の質の向上(QOL)」につながります。
つまり、食生活を見直すことは、私たちの「生きる力」を育むことでもあります。
注:ユビキタス(ubiquitous)社会・・・利用者がいつでもどこでも、特に意識することなく、コンピューターやネットワークなどを利用できる状態のことをいいます。たとえば、パソコンはもちろんのこと、携帯電話、カーナビなどさまざまな生活分野で、私たちはネットワークなどを利用しています。
今回でシリーズ 「食生活とは(全7回)」が終了です。ご愛読ありがとうございました。
次回から新シリーズ「食マーケットを見る」がスタートします。その第一回目は「何をどれだけ食べるかから何をどう食べるかへ」お楽しみに。
(牟田実の食育講座11)
2007.06.28 22:00:42
| きゃりあ塾
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