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「食育講座 食生活とは?」
一般的に、「食生活」というと、
「この食品にはこういう栄養素が含まれている」
「この栄養素にはこのような働きがある」
「だから、食生活の問題を解決するには、不足しがちな栄養素を多く含む食品を摂るべきだ」
という展開になりがちです。
しかし、これは栄養学の領域です。
このように、食生活を「食」の部分だけを単独で切り離して考えてみても、食生活の問題点の根本的な解決にはなりません。
食生活は文字通り生活の中でとらえなければいけません。
つまり「食と生活」と考えるということです。
■ 「食生活」を「食と生活」と考えてみる
「食生活」を「食と生活」と考えます。
「食と生活」といっても、「食」と「生活」が並列される二つもの(andの関係)という意味ではありません。食は生活の一部であり、相互に大きな影響を与え合っています。
食生活を考えるときは、栄養素と体の健康という内的な関係をみるのではなく、まずは生活そのものを見直すことから始めなくてはいけません。
生活習慣病を改善するためには、食べ物を考える前に、生活習慣そのものを見直すことが必要です。
この生活習慣は、自分の行動という捉え方だけでなく、社会とのかかわりの中での自分をいう見方も求められます。世の中の変化や世の中の様々な仕組みは、私たちの生活習慣にも大きな影響を与えています。
■「どう生きるか」というライフスタイルを考える
食生活は、私たちが健康に生活していく上で、もっとも基本となるものです。ここでいう健康とは、肉体的に健康であるということだけではありません。
肉体的にも精神的にも健康であると同時に、「少しでも前向きに生きようと努力する姿勢」を含めて健康といいます。その健康を作るのが食生活です。
つまり、「自分がどう生きるか」ということの延長線上に食があります。誰かが健康を与えてくれるものではなく、自分がどうしたいのかという能動的な行動が求められます。
「食を通じて生き方を学ぶ」とはまさにこのことを指します。
■ライフスタイルと世の中の仕組みの関係について仮説をたててみる
私たちの食生活は、ライフスタイルや世の中の流れ、仕組みと大きく関係しあっています。さまざまな情報が氾濫する中で、私たちは、食生活を常に多面的に捉え、何が問題で何をどうすべきかを考えていかなければなりません。
その方法の一つとして、ライフスタイルと食生活の関係について連想ゲームのようにいろいろと仮説を立ててみます。これは、これからの時代の流れや世の中の動きを読むことができる能力の養成や自分たちのライフスタイルを見直す上で有効なものとなります。
少子高齢化が進む→個食や孤食が増える→内食から中食・外食へ→調理をしなくなる→まな板の上で包丁の音や焼いたり煮たりする匂いが家庭から消える→加工食品が増える→プラスチック包装材が不燃ごみとして出る→環境問題につながる
食生活を考える時は、このような仮説の展開が、実際の私たちの生活ではどのようになっているかを検証し、必要に応じて修正し、再度仮説を立て検証していくということが求められます。
次回は「食生活の問題点」です。お楽しみに。
(牟田実の食育講座No.7)
2007.06.14 23:55:08
| きゃりあ塾
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