彩りのある食や人生(食彩人)についての情報やビジネスのヒントなどを毎週更新します! |
|
|
みなさまからのコメントと トラックバックについて
個人情報の取り扱いについて
|
|
|
こんにちは。札幌在住の中元紀絵です。
全国の海や川には沢山のエビが生息しています。
皆さんはエビを生で食する事はありますか。
私が東京に滞在した時、握り寿司のエビはボイルして出てきた記憶があるので驚きましたが、北海道では生の状態でエビを食べる事が多いです。
エビは鮮度が落ちやすく腐敗しやすいため衛生的な面でボイルするのでしょうか。それとも習慣なのでしょうか。
今回は、近所の水産物を扱うお店で、季節の水産物を売り出すことがしばしばあります。
GWに、「活甘エビ販売一箱 先着順!」という新聞広告のチラシが入っており、購入したものを写真に撮りました。20匹ぐらい入っていました。(写真1)
(写真1)
撮影した時は、まだ生きていて、たまに跳ねたりして動いていました。写真では、なかなかわかりにくいかもしれませんが、色彩がかなり鮮やかな赤色をしているのがお分かりでしょうか。(写真2)
(写真2)
このエビは雌雄同体のため、すべて卵をもっています(後ほど紹介するトヤマエビ、ホッカイエビも同様です)。
このエビは、地方名は甘エビ・南蛮エビと呼ばれていますが、通称ホッコクアカエビといいます。体長13cm程の小型のエビで北海道のエビ漁獲量の約60%くらいを占めています。
主に北海道の西日本海、噴火湾、道東太平洋、オホーツク海に分布しています。
エビの甘みの主成分「グリシン」という成分が車エビやテナガエビより多く含まれているそうです。そのために「甘エビ」と言われるかもしれません。
ただし漁獲された直後の甘みは弱く(添付写真の状態の時も甘くなかったです)時間が経過し殻の透明感がなくなるとともに甘さが増してきます。
他に地方名ではボタンエビ通称トヤマエビというエビがおり、エビの中でも、最長17cm程にもなるエビで、ボイルすると独特の甘さが消えるため生で食するのが最適で、高価な寿司ネタとして使用されています。
体長13cm程のホッカイシマエビという名で知られたエビは、生の状態のときは、緑褐色の地色に黄白の縦縞が入っていますが、ボイルすると鮮やかな赤に白の縦縞になるのが特徴です。
これら三種が北海道で代表されるエビです。なぜ北海道ではエビを生で食するのかという点では、ホッコクアカエビやトヤマエビはボイルすると弾力がなくなり身がパサパサになってしまうことが理由かもしれません。
北海道で水揚げされたものが手に入らないときは、冷凍されたロシア産も店頭に並ぶこともしばしばです。 ぜひ北海道にいらした時には、生のエビを食べてみてください。
頭部の「エビのみそ」もとっても美味しいですよ!
エビよりカニの方が好きという方もいらっしゃるかもしれません。カニのシーズンは過ぎてしまいましたが、たまに活毛ガニが出回り、購入することもありますので、機会があればまたそちらもご紹介したいと思います。(千歳空港のお土産コーナーで、おが屑に埋もれて売っている活毛ガニをみることがあります。北海道に来られた時は是非見てみてください。
<食ライフ・クリエイター 中元紀絵>
2007.05.10 20:30:19
| 食彩人
| コメント (2)
| トラックバック (0)
|
この記事のトラックバックURL |
http://shoku-labo.com/mt/mt-tb.cgi/807 |
|
|