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あるドラッグストアの代表取締役社長に話をお伺いしました。
「社員の決意」とは、取引先やお客様に対して、コミットメント(強い意志での約束)をしたものです。
販売者としてもっとも大切なことは、売り場をメーカーや卸にお任せで提案してもらうのではなく、販売している商品ひとつひとつの意味や意義、その背景を学び、商品開発の情熱や価値を伝道することとのことでした。
なるほど。
この企業は、ドラッグストア243店舗、フードストア23店舗(2006年7月現在)を展開しています。そこの社長にお話をお伺いしました。
2009年から施行される改正薬事法によって、ドラッグストアも大きな転換期を迎えているとのお話でした。現在のドラッグストアは量販施策が中心で、大量仕入れをすることで、EDLP(everyday low price 毎日安売り)を実現しようというものです。結果、体力勝負となり、さらなる規模の追求という循環が考えられます。
消費者にとっては、価格が安いということは良いことかもしれません。
しかし、私たちが口にする、医薬品や食品などしっかりとしたアドバイスやサポートが欲しいのも事実です。
私たちがドラッグストアで買い物をするとき、ある商品を「この店で買いたい」という意識はあまりありません。
どちらかというとたまたまその商品を扱っている店であれば、しかも安ければそこで買うということがおおいようです。
さて、タイトルの「全社員の決意」とは、企業として「ありたい姿」をコミットメントしたものだそうです。そのありたい姿とは、CFSコーポレーションのお店で買いたいと思っていただくことだそうです。
最近リテールサーポートとして、メーカーや卸が売り場提案をするケースがありますが、売り場を他人に任せるということは、お客様から見れば「どこで買っても同じ」ということにつながるといいます。商品について開発した人と同じ情熱を持って商品を知り、その価値をいかに伝えていくかということが大切で、小売と製造者(メーカー)が一体化していこうというものです。
私たちが食生活を考える時、生活の中の食という捉え方をしています。同社社長も同じようなことを話されていました。それは商品は生活シーンの中で選ばれるということです。たとえば、化粧品(口紅)を考えると、昔は指定の銘柄を決めていたが、今は生活のシーンに合わせて使い分ける。たとえば、仕事時、通勤途中、デートのとき、ちょっと買い物の時など複数持っていて使い分ける。販売する方も生活の中での位置づけを考えなければならない。だから生活カテゴリーが口紅一つをとっても違ってくる。
今までは、店舗の中で「介護食」というコーナーをつくっていたが、食べる楽しさや大切さが伝わらない。つまり、生活シーンにもとづいていないことから、「快適シニアライフ」と名前を変えて、おいしさや食の楽しさを訴えるように変えているそうです。
確かに、介護食のコーナーでは介護する側の都合で、これは何かペットフード売り場と変わらないような無味乾燥さを感じます。
食のおいしさや大切さをドラッグストア、スーパー事業を通じて伝えていきたいとのことでした。
2007.02.13 10:31:21
| 食彩人
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