4月9日から11日まで東京ビッグサイトで開催されているFABEXとデザートスィーツ&ドリンク展に行ってきました。
ブースを見て感じたことは、やはり「中食」がキーポイントであるということでした。
FABEXとはThe World Food And Beverage Great Expoのことだそうです。
「中食」というと家庭で作る「内食」と外で食事をする「外食」の中間形態といわれます。具体的には、惣菜類や弁当などを指します。
今回の展示会でも「中食=惣菜」という出店が多くみられました。しかし、「中食」を自分で作るものと他人が作る中間の形態と考えると、展示している多くのものが「中食」に入ります。たとえば、下処理済、加熱するだけ、盛り付けるだけといった業務用の食材も数多く展示されています。その意味で、今後ますます食品業界でも「中食化」が進むことが考えられます。
中食ビジネス創造研究会を明治大学商学部小川研究室と主宰していますが、まさに研究会でディスカッションしてきたそのものが、展示会において展示されており、さらに商品をいかに演出するかということがテーマになっていると感じました。
商品の演出という点で、展示会でみつけたものをいくつか紹介します。
まず太鼓橋スタイルの包材(写真1)。中身は寿司です。平面から立体になっているので、インパクトが強くなります。
(写真1)
つぎにパンのサンドイッチの容器をそのまま使ったすしサンド(写真2)。
一見すると通常のサンドイッチのようですが、パンの部分がゴハンとなっています。
こちらも何かお手頃というイメージがあります。
(写真2)
そして、写真3はベーカリー&カフェのワゴンで、病院や学校、会社の社員食堂など本格的な焼き立てパンとコーヒーがいただけるというものです。狭い場所でも、大掛かりな工事をしなくても焼きたてパンが提供できるというものです。
(写真3)
各社ともに苦心をしてますが、原材料の値上げ、中国ギョーザ事件からはじまった安全性の確保などが各社に大きな影響を与えているのは確実です。
写真1および2・・・CP化成様、写真3・・・山崎製パン様