内閣府は「社会意識に関する世論調査」の結果を4月12日に発表しました。それによると現在の日本の状況について「悪い方向に向かっている」と感じる分野は「景気」「物価」「食糧」の順だそうです。
中国製冷凍ギョーザ事件も結局原因は不明のまま。食品原料も値上げラッシュ。確かに、日本の食は「悪い」方向に向かっているのかもしれません。しかし・・・
内閣府の「社会意識に関する世論調査」についてはこちら
さて、悪い方向に向かっているという項目のうち、「食糧」は、前回の調査では13%でしたが、今回は40.9%にアップしています。
やはり、このところの食品表示偽装や産地偽装、中国製冷凍ギョーザ、さらに小麦をはじめさまざまな原料の値上げなど、現在の日本の状況下では、「悪い」方向に向かっているのかもしれません。
逆にどういう状況になると良い方向なのかということを考えてみました。
食品の安全が確保された状態、食品の価格が安定している状態、食べたいものがいつでもどこでも簡単に手に入る状態なのでしょうか。
食べるものはコンビニエンスストアやスーパーマーケットに行けばいつでも買うことができます。開発途上国のような食べるものが手に入らないという状況にはありません。
その全国のコンビニエンスストアやスーパーマーケットなどから売れ残りによって廃棄される食品(まだ食べられるのに)が年間60万トンあります。(2003年農水省推計)人が一日に必要な食物摂取量を500gとすると1日あたり330万食分を廃棄していることになります。
「食糧」が「悪い」方向に向かっているということは、もしかすると実は当たり前の方向に向かっているということかもしれません。