先日、落語会に行ってきました。古典落語を生で聞くのはいいですね。
落語家の話術はもちろん、お茶を飲む、箸でそばをいただく、口に何かをほおばりながら話すといったしぐさもまたすばらしいです。
マクラ(落語の本編に入る前の導入分)で、最近は落語に出てくる日本語が観客に理解されていないことがあるという話がありました。
日本語も絶滅危惧種になりつつあるのかも。
*過去のブログをご覧になるには、左上の<食ビジネス・プロジェクト>の中の<ファシリテーション>をクリックしてください。
表題の「はばかり」。落語では定番でしょっちゅう出てきます。 落語の中だけでなく、ふだんの生活の中でも落語家さんは「ちょっとはばかりへ」という言い方をします。 そういえば、私の周りでも年配の方が「はばかり行ってくるよ」という言い方している方が確かにいます。
この「はばかり」ですが、聞いたことがない人が結構いる。
「トイレ」のことです。
落語の中で洋風に「トイレ」というのは、シャレにならないですよね。やっぱり「はばかり」。
また、「長屋」というのもよく出てきます。「長屋」は最近みかけないので、どんなものなのか想像できない人もいるかもしれませんね。
こういった日本語は残しておきたいですね。
話と場所が変わります。
落語会に行く前日に、ビックサイトにスーパーマーケットトレードショーという展示会に行ってきました。
そこで、青果のアドバイザーのお話をお聞きしたのですが、こんな言葉が出てきました。
「旬の走り」・「旬」・「旬の名残」・「端境期」
そういえばこの「走り、名残」といった日本語もまた素敵ですね。
グローバル化の時代、英語を勉強するのも大切ですが、日本語もしっかり学びましょう。
と言ったところで、ちょっとはばかりへ(笑)。