あるお寿司屋さんの職人さんが話してくれました。
カップルがカウンターに座って鮨を食べています。 女性の箸の持ち方や食べ方がすごくきれいだと、「この客ははなかなかの客だな!」と感じるそうです。
「この客はなかなかの客」の「この客」とは、その女性でなくて隣にいる男性のこと。
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目を見張るようなスタイルもよく、美人の女性を連れている男性がいます。
男性はお世辞にもかっこいいとは言えません。一人で歩いていたらその辺のオッサン。
しかし、そんな素敵な女性が連れということは、きっとこの男性は素敵な人に違いないと感じさせます。 心理学では、そう感じてしまうことを「光背効果」と呼んでいます。
光背とは後光(ごこう)のことです。キリストや大仏様の頭の後ろによく後光が指している絵をみますよね。
何かひとつ目を見張るものがあると他のものも素晴らしいに違いないと感じてしまうというものです。
お寿司屋さんで、連れの女性の食べ方がきれいということは、きっときちっとした家柄の人、知的で教養がある素敵な女性に違いないと感じる。
そんな素敵な女性を連れている男性は、「なかなかの客」に違いないとカウンターの中にいる職人さんに感じさせるわけです。