「完名美節、不宜独人」
完名美節は、宜(よろ)しく独(ひと)り任(にん)ずべからず。
これは、中国の明の時代の書「菜根譚(さいこんたん)」の中に書かれています。
毎週楽しみにしているNHKテレビ講座「100分de名著」、今月の名著はこの「菜根譚」。 印象深い言葉でした。
*過去のブログをご覧になるには、左上の<食ビジネス・プロジェクト>の中の<ファシリテーション>をクリックしてください。
完名美節は、宜しく独り任ずべからず。
「自分が努力した結果、名声を得ることはとても良いことである。 しかし、それを『自分ひとりで全部やりました』という顔をする人がいる。 それではいけない」という意味です。
自分が高い評価を得た時、立ち止まって考えてみる。
なぜ評価を得ることができたのか?
それは、先輩や後輩、同僚、友人そして家族など多くの人々のサポートがあったおかげではないか。
自分だけ評価を得るのではなく、サポートしてくれた人たちでその評価を共有することが大切。
成果主義、実力主義で評価されるのが一般的になった時代です。
うまくいくと、どうしても「自分独りでやった」と思いがち。
そこは、注意をしないと。
人は、多くの人に支えられていることをあらためて考えさせる素敵な言葉です。